塾長だより「師弟同道の学び

  塾生が問題にとり組み、試行錯誤をくり返しながらも、あと一歩で解答への糸口が見付かり
 そうなとき、すかさず講師がひと押ししてあげると、「あっわかった、なるほど!」と思わず叫
 ぶ光景が当塾でときどき見受けられます。これこそまさに「啐啄同時」の境地です。
  この言葉は師家(先生)と弟子(生徒)の働きが合致することを意味する禅語です。今まさ
 に悟りを得ようとする弟子に、師がすかさず一つの教えを与え悟りの境地に導くことをいいま
 す。もとは「鶏の卵がかえるとき、殻の中で雛が突っつく音に即応して母親が殻を噛み破るこ

 と」に由来します。英語では直訳もできますが、その意味を汲んで‘Timing is everything.
「タイミングこそすべて」が、神髄を言い得てまことに妙です。西欧の諺、「鉄は熱いうちに打て」

 や「日の照るうちに草を干せ」より遥かに深い含蓄があります。
  いま教育をめぐる状勢は目まぐるしく変動し、国や県のレベルで制度改革が進んでいます。
  これらの事に関する情報を可能な限り入手して当塾は塾生をサポートしてまいります。先日
 の新潟日報「窓」欄に、「塾は個別指導が趨勢だが、実態は過当競争から生徒に迎合する傾向が
 否めない。多くの生徒は楽をしたがるから安易に答えを求めがち、また生徒をサポートできな
 いバイト講師では、知識を活用するのに情熱を燃やし深い観点から指導するのは望めない」と
 して、「保護者も見る目を養い、志ある本来の教育を目ざす塾を選ぶ必要がある」と結ぶ意見
 (60代男性、元塾経営者)が載っていました。まことにわが意を得たり、これぞ当塾が目ざ
 している方向であると同感した次第です。
  先日ウチの塾の印象について何人かの塾生にききました。返ってきたおもな答えは、、最初は
 「友だちに知られたくない」「先生を独り占めできる」と思ったが、そのうちに「でもライバル
 も相当にいる」のを知り、「結局入ってよかったと今は思う」などでした。率直な評価に身を引
 きしめ、手応えを感じております。

  そんなわけで、当塾では講師と塾生が1対1で向き合って、毎日「啐啄同時」なる「師弟同道の

学び」を営んでおります。